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税理士なしの税務調査は象と蟻の戦い
~ 第二幕 ~
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バックナンバー
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税理士なしの税務調査は象と蟻の戦い
~ 第一幕 ~
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税務署が突然やってきた
税務調査の生の情報
「税理士なしの税務調査は象と蟻の戦い」
小島社長は、東京の下町で郷土料理(社長の故郷の料理)と地酒や各地の地ビールを看板としてたびたび雑誌社からの取材もある人気の居酒屋を経営している。夫婦二人と板前二人、あとはホールのアルバイトが17~18人くらいで、最大70人までの宴会も可能な広さのお店である。
小島社長は頑固一徹の職人気質で、何から何まで自分ひとりでやらないと気がすまない性格であり、こころのこもった料理とおいしいお酒を出してお客様に「うまい。」と言われるのが楽しみだった。
売上も上々で商売は順調に伸びてきていた。そんな矢先に、税務調査官の突然の訪問に気が動転してしまい、経理パートの安住さんに知合いの佐藤税理士を緊急で紹介してもらった。
そして、いよいよ佐藤税理士も駆けつけ、税務調査当日を迎えた。
後半 第二幕
奥さん
「あの調査官、全然この前と態度が違うんですけど・・・。この前は横柄な態度で怖くて怖くて大変だったんです。板さんも板場で立ちすくんでしまって、逃げ出しちゃおうかと言ってたらしいですよ。」
いよいよ税務調査バトルが始まった。
税務調査官
「昨年度の売上高の計算根拠がわからないので、ご説明ください。1年間の売上伝票のビールの数と仕入ビール樽から逆算した推定売上高がかなり違うように思われるんですけどどうですか?それと日本酒は1升ビンで何杯取りになるんですか?これも教えてください。」
小島社長は自己流で経理を何年もやってきており、一応は、売上伝票、領収証は複写式綴りで日付・金額がきちんと記入されていた。
佐藤税理士
「そうですか。売上伝票、レジペーパーをもとに計算してみましょう。」
税務調査官
「20リットルの生ビール樽からだと××杯取れるはずなんですけど、××杯少ないんでその差額についてはどうなんですか?もし漏れているとすると、来客一人あたり3杯の生ビールを飲み、料理を2品注文したとしたら、一人あたりの売上金額2,500円が漏れていたことになります。一月あたり60万円超の計算で、一年間では800万円金額の売上が漏れていたことになりますね。三年間だと2,400万円の売上が漏れていたことになります。その分の税金を払ってもらいます。」
小島社長
「いや、売上が漏れてるなんてとんでもない!隠しているとでもいうんですか?」
佐藤税理士
「そうですね。売上の計上漏れは重大な犯罪ですからね。でも、現金残高がきちんと合っているから間違いないと思いますが、念のため、社長、私と一緒にやってみましょう。調査官いいですか。見ててください。」
税務調査官
「わかりました。私も見せていただかないと、持っている平均的な資料からすると売上金額が非常に少ないんですよ。」
小島社長と佐藤税理士は、中ジョッキ・大ジョッキに水道水を入れて、売上伝票と照らし合わせながら、実際に何杯のジョッキが取れるか何度も量りなおして説明した。
それから問答がしばらく続いたが、調査官は納得した。
推定で課税されては困りますよねぇ。毎日の現金残高と売上伝票、領収証の保存をして、税務調査バトルに勝ちましょう!!
以上は、仮名で計算もわかりやすくしておきました。自社だけで経理をしていた会社の調査の実際例です。対応の仕方によっては推定課税をされる可能性があります。調査官を納得させられる税理士に経理を見てもらっていると、それだけでこころ強いですね。自分だけで税務署に立ち向かうのは大変危険です。大きな象に小さな蟻が立ち向かうようなものです。
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