IT技術の進歩に伴い『フィンテック(Fintech)』『クラウド会計』といった言葉をよく耳にするようになりました。
「言葉は聞いたことあるけど、あまりよくわからない…」「今までと何が変わるの?」という方もいるかもしれません。
そこで、クラウド会計の基本的な事からご紹介していきたいと思います。
<目次>
○ クラウド会計とは?
○ 導入までに必要なことは?
○ 従来の会計ソフトとの違いは?
○ クラウド会計とは?
クラウド会計について説明を進めるうえで、まずは用語の意味を確認していきます。
『クラウド』:ユーザー(利用者)がインターネットを経由して、コンピュータ処理を利用する形態。クラウドコンピューティングの略。
『フィンテック(Fintech)』:Finance(金融)×Technology(技術)を掛け合わせた造語。
『クラウド会計』:クラウド型の会計ソフトのこと。(例:MFクラウド、freee)
インターネット上で操作し、データもインターネット上に保存する形。
つまり、『クラウド会計』とは、インターネット上で操作を行う会計ソフトのことです。
○ 導入までに必要なことは?
クラウド会計を利用するためには、以下の2つが必要です。
Ⅰ インターネット環境
Ⅱ インターネットバンキング
また、利用までの大まかな流れは以下のようになります。
ステップ①:インターネットバンキングとクラウド会計サービスへの契約
ステップ②:会社基本情報の用意
ステップ③:インターネットバンキングに使っている情報の用意(ログインID、パスワード)
ステップ④:銀行口座の同期(電子証明書が必要な場合は、インターネットバンキングをやっているパソコンでの同期)
○ 従来の会計ソフトとの違い
ここまでで言葉の意味と導入までの流れは、わかっていただけたかと思います。
では、「今までの会計ソフトと何が違うの?」と疑問が出てくる方もいるかと思います。
そこで、従来の会計ソフトとクラウド会計の一般的な違いについて整理してみます。
【従来の会計ソフトの特徴】
・様々なパソコンソフトを個別のパソコンにインストールし、データもパソコン内に保存するしくみ
・定期的なソフトの更新、バックアップが必要
・ソフトのインストールされたパソコンからしか操作できない
【クラウド会計の特徴】
・従来の会計ソフトで行っていたことを、まるごとインターネット上で行う利用形態
・定期的なソフトの更新、バックアップが不要(最新の法規制に対応)
・インターネットがあればどこからでも操作可能
つまり、従来の会計ソフトと比べ、クラウド会計はインターネットがあれば、どこからでも利用できるという点が一番の違いとなります。
今回は、クラウド会計の基本的な内容についてご紹介しました。まだよくわからない点や疑問もあるかと思います。次回以降、クラウド会計のメリットやデメリットについてお伝えしていきたいと思います。